こんにちは。
ニラカナ堂です。
夫婦というものは互いの趣向が似てくると言いますが、
ぼくが結婚して劇的に変わったことはTVドラマを観るようになったことです。
妻が大のドラマ好きで、
それに引き込まれる形になりました。
週に1度ずつのコマ切れというのがぼくの性に合っていなかったので、
だいたい1話完結の映画がぼくの独身時代のコンテンツとの付き合い方でした。
さて現在、
BS日テレでは韓国版の「マザー」が再放送されていますが、
妻ももれなく集中して観ています。
ぼくはときどきつきあって観ていましたが、
調べると、
原作は「2010年に放映された日本のドラマ」だということが分かりました。
日本版を観てみたいなぁというと妻はすぐに用意してくれました。
ぼくは休日を利用して10話すべて1日かけて観終えました。
人に話すと、
「すごい集中力ですね」
と言われましたが、
次が観たいと思わせるストーリー展開に引き込まれた感じです。
小学1年生・つぐみ役をしていたのは、
5歳の芦田愛菜ちゃんでした。
娘がいるので小学1年生がどんな体形をしているかわかりますが、
5歳の愛菜ちゃんは明らかに小学生には見えません。
しかしその5歳の愛菜ちゃんはしっかりと小学1年生の役を演じきり、
並みいる大女優のなかで遜色なく
「子役」というよりも「女優」を演じきりました。
それまでぼくの「芦田愛菜観」は、
「かわいいだけが取り柄の子役」でしたが、
この「Mother」でその先入観は完全に覆されました。
後に知ったことですが、
この「つぐみ」役のオーデションで
芦田愛菜ちゃんは書類選考で落とされています。
答えは簡単、
「5歳に小学1年生の役ができるわけがない」
という理由からでした。
通常小学1年生の役は、
小柄な8歳前後の子どもが選考対象になるそうです。
ダメもとで、
「1度でいいので演技を見てほしい」
と当時の愛菜ちゃんのマネージャーにごり押しされ、
選考の対象になったそうです。
演技のレベルは「並」だったそうです。
良くも悪くもない。
しかし、
芦田愛菜ちゃんじゃなければできない演技がそこにはあった、といいます。
そして、
5歳の女の子が小学1年生の役をするという大抜擢に至りました。
それだけではなく、
脚本は「芦田愛菜」という逸材を発掘したことでだいぶ改編されたようです。
「5歳」というハンデを「オンリーワンの演技をする」ということで、
ほぼ主役と言ってもいい役を勝ち取り、
ドラマも大ヒットさせました。
「芦田愛菜ブランド」の確立です。
任期は国内にとどまらず、
『ANNE』というタイトルで
日本のテレビドラマとして初[のリメイク版が制作され、
放送開始後トルコ国内で視聴率1位を獲得し、
さらに『ANNE』が世界35ヶ国に展開されて、
本作品は世界的なヒットを得るドラマになりました。
『Mother』のリメイク版は韓国でも制作・放送され、
リメイク版の放映がありました。
もし脚本の段階で芦田愛菜ちゃんに出会っていなければ、
こうしたことも起こらなかっただろうと思っています。
10年後の現在、
芦田愛菜ちゃんは聡明な少女に育っています。
どうしても親目線で見てしまうのですが、
「どうしたらこんな子が育つのだろう」
とその両親への敬愛の念もわいてきます。
「Mother」は一見の価値ありです。
10話とも毎回号泣させられました。
ぜひご覧ください。
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