以前ブログで、 浮浪者であるにもかかわらず妻側の家族の反対を覆し、結婚。
おまけに「新婚さんいらっしゃい」にも出ちゃいました、というお話を書きました。 その背景には「個人ブランディング」をしたってとこまで書きましたっけ。 さて、
「新婚さんいらっしゃい」と言えば、
1971年に放送開始し、いまだに人気の衰えない「おばけ番組」です。 番組をご存知の方はわかると思いますけれど、
出演する新婚夫婦、あれ、不自然なしゃべり方していませんか? 敢えて無理やりタメ口をきかせるっていう、あれです。 若い20代の新婚さんならそれも許されるだろうけれど、
40代で結婚したぼくには、どうにも腑に落ちないものがありました。
実は、番組サイドから「タメ口をきけ」と口を酸っぱくして言われているんです。
「40代なら40代なりの喋り方がある」
とぼくら夫婦は頑としてその指示には従いませんでした。
ひたすら「です」「ます」調。
何度リハーサルをしても「です」「ます」調で貫き通しました。
それとあの番組、やたらシモネタ多くないじゃないですか?
これも「40代のシモネタはキタナイ」といって、
夫婦で「シモネタをふられてもひたすらかわす」という戦術に打って出ました。 実際、多数いるオーディションに参加している新婚さん、
これでもかってくらいシモネタをどんどんブチこんできます。
それは笑えるのだけど、正直ムリしてるなーと、
その涙ぐましい「努力」には、そこまでするー? って思っていました。
皆、オーディションに通りたいがために、
「敷かれたレールの上を走ることだけに」一生懸命になっちゃったんですね。
ときには「定型」を破る必要もあります。
彼らも「個人ブランディング」さえしていれば、
こんな無駄な努力をしなくて済んだはずです。
そこで勘違いしていただきたくないのが、
「定型を破る」が先にあるわけではないのです。
「個人ブランディング」が先にあって、
結果「定型を破る」ということになった、ということだけです。 ビジネスでも同じことがいえると思います。
モノ、個人、社長、企業のもともと持っているリソースを使ってじゅうぶん戦える。
よそさまの評価を気にして、型に入れる必要はまったくない!!
特に零細、中小企業の社長さんたちのほとんどは、
「個性が立った」、話題性じゅうぶんなリソースを持っている。
話は戻りますが、
「新婚さんいらっしゃい」では、
当時勤めていたガラス工房海風の宣伝をさせてくれ、
としつこくスタッフに迫りました。
スポンサーもいることだし、タダで宣伝するってわけにはいかないんですよ、
と何度も断られましたが、
最終的には三枝さん(当時)次第、というところまで持っていくことが出来ました。
ここでも「企業ブランディング」の発揮です。
伝統工芸の仕事は正直、儲かりません。
当時営業部長という肩書をいただいておりましたが、
実質一人部署の一人部長という状態でした。
それも「企業ブランディング」に使える、と思ったのです。
それを面白おかしく話したら、会場バカウケ。
2ちゃんねるの「実況版」をあとで見返して知ったのですが、
会社名を言った途端に会社のHPにアクセスが集中し、
サーバーダウンという状況に陥ったのです(バズった!)。
最終的には番組収録後も三枝さんに呼ばれ、
「会場の皆さんに、もう一度宣伝しなさい」と寛大な配慮をいただき、
感動で涙を流しながら宣伝させていただきました。
ホームレスが沖縄の海につかりながらお風呂気分を味わった、
とか悲惨と言えば悲惨な状況だったと思うのですが、
そうしたリソース(お宝)を使って、
会社に貢献できたことは嬉しいことでした。
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