ここまでのブログで一貫してお伝えしてきたことは、
「マイナス」と思えることも、
視点を変えれば「プラスになる」ということでした。
復興に至る沖縄の道もそうであったし、
自分自身も20数年前のうつを経験したからこそ、
人の痛みが分かるようになった。
これはぼく自身の人生のテーマだと思っています。
「へこんだ分だけ出っ張ることが出来る」。
それが人生だと、
本気で思っています。
商売も人の役に立てるからこそ楽しい。
お金の勘定だけしている商売は
「幸福度」を上げるものではありません。
著書も多く、
メディアでもよく取り上げられる方のなかに、
織田友理子さんという方がいます。
ぼくも2度ほどお会いさせていただく機会があり、
非常に魅力的な方だなぁと思ったし、
そのご家族も本当に魅力的な方々でした。
彼女は、
PADM遠位型ミオパチーという難病を患っていてます。
筋力がどんどん低下していく難病で、
ぼくがお会いしたときにも、
ペットボトルのキャップを自分で開けることが出来ないほど
筋力を失っていました。
いまのところ、
それを治す薬はありません。
そういう状況にあなたが陥ったとき、
どうしますか?
自暴自棄になりますか?
世を恨みますか?
親を恨みますか?
それは何の薬にもなりません。
何の助けにもなりません。
彼女のとった行動は、
目を見張るものがありました。
車いす生活をしているからこそ、
車いすで歩ける地図を作ってしまえ、
と行動に出たのです。
彼女はいまそのバリアフリーマップの代表理事を務めています。
ざっと肩書だけ数えても、
8つ以上も仕事をしています。
そして世界を飛び回っている。
それは何度も言いますが、
自分自身のためであるのと同時に、
人の役に立つことの喜びに目覚めたからではないでしょうか?
そのとき、
障害はブランドになる。
ある障碍者施設のキャッチコピーに、
障害があるからこそ、強くなれる
というのがあります。
まったくその通りだと思います。
逆によく耳にする言葉に、
「健常者と変わらないね」
という「誉め言葉」があります。
それは誉め言葉ではなく、
最低最悪なディスった言葉にしかぼくには聞こえません。
残念なことに、
障害を持つ人の多くが、
「健常者並みになりたい」と願い、
健常者も、
そうであることが「正しい」と思い込んでいます。
それは大きな間違いだとぼくには思えます。
もしそれが「うつ」なら、
うつなりのよさは必ずあります。
統合失調症なら、
統合失調症なりのよさもあるはずです。
発達障害も知的障害も、
「だからこそできること」を見出すべきです。
健常者が100点なのではなく、
みんな100点なのです。
ブランディングが真に発揮する場面は、
そうした一見へこんだように見える部分を
出っ張らせることにあるのではないでしょうか?
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