ミハマの「アメリカンビレッジ」にある
とんがったコーヒーショップでの
「沖縄を元気にしよう会」的なミーティング。
かれこれ話が弾んで6時間笑いっぱなしでした。
では、
本日の「それイケてるじゃん!」をご紹介したいと思います。
理髪店業界は「低価格」をウリにした
「価格競争時代」に入って久しくなりました。
しかし、
消費税増税とともに、
それまでこらえていた我慢をやめて
一気に値上がりした感はあります。
それ、間違っていません!
価格競争の波にのまれたら、
行きつくところは「赤字」です。
ぼくの行きつけの理髪店、
一風変わっています。
ショップカードをもらってきましたので、
みてください。
全面英語!
しかも「ミリタリーヘアカット」って特化しています。
実際に、
お客さんのほとんどはアメリカ人。
土日になると行列ができます。
え? 日本人は相手にしていないの?
いや、
ベースの外にありますので、
そんなことはありません。
実際にぼくもお客さんの一人ですからねっ♪
しかし、
ショップカードの裏を見てください。
これまた全面英語!
ミリタリーカット専門店で英語だけのショップカード。
めっちゃとんがっています!!
実はこれには深いワケがあるのです。
たぶんMAXで10名は一気に行けるキャパを持っています。
行列はできますが、
一人にかかる時間は他の一般的な理髪店の半分の時間で済みます。
なぜか?
カミソリを使わないのです。
しかも、シャンプーもありません。
これ、日本人向けってやったら、
「ちょっと足りていないんじゃない?」
って騒動になっちゃいますよね。
しかし、
その「足りていない部分」を
「アメリカ式にした」と表現することによって、
「強み」にかえてしまったのです。
アメリカ人はヒゲソリ、
こんな印象を持っているそうです(ニラカナ堂調べ)。 「人に刃を向けられること自体が怖い」
「衛生的でない」
「信用できない」
そう、それをうまく店舗ブランディングに活かしているのです。
「ヒゲソリしませんよー。だってうち、アメリカ式だから―」
日本人客は、
「そっかー。英語表記しかないし、じゃあ、アメリカ式に従うか」
となるのです。
「足りていない」と思っていたことにも「正当な理由」があれば、
たとえそれが後づけであったとしても、
「じゅうぶん足りている」ことになっちゃう<マジック>です。
そうして、
「価格競争」の荒波にもまれずに、
設備費も工数も減らして「オンリーワン」な商売が成り立ってしまうのです。
沖縄で成功しているお店は、
以前ご紹介した「マグロやさん」しかり、
自社の強みと弱みをよく把握している。
そして、その「弱み」を「強み」にかえる知恵を使っています。
頭を使わないと損をする時代なんです。
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