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執筆者の写真ニラカナ堂 佐々木仁孝

それイケてるじゃん! 弱みを強みにかえオンリーワンのショップとして成功しているBARBER KADENAのとりくみ

更新日:2020年5月28日


ミハマの「アメリカンビレッジ」にある

とんがったコーヒーショップでの

「沖縄を元気にしよう会」的なミーティング。

かれこれ話が弾んで6時間笑いっぱなしでした。




では、

本日の「それイケてるじゃん!」をご紹介したいと思います。


理髪店業界は「低価格」をウリにした

「価格競争時代」に入って久しくなりました。


しかし、

消費税増税とともに、

それまでこらえていた我慢をやめて

一気に値上がりした感はあります。


それ、間違っていません!


価格競争の波にのまれたら、

行きつくところは「赤字」です。


ぼくの行きつけの理髪店、

一風変わっています。


ショップカードをもらってきましたので、

みてください。




全面英語!

しかも「ミリタリーヘアカット」って特化しています。


実際に、

お客さんのほとんどはアメリカ人。

土日になると行列ができます。


え? 日本人は相手にしていないの?


いや、

ベースの外にありますので、

そんなことはありません。


実際にぼくもお客さんの一人ですからねっ♪


しかし、

ショップカードの裏を見てください。




これまた全面英語!


ミリタリーカット専門店で英語だけのショップカード。


めっちゃとんがっています!!



実はこれには深いワケがあるのです。


たぶんMAXで10名は一気に行けるキャパを持っています。

行列はできますが、

一人にかかる時間は他の一般的な理髪店の半分の時間で済みます。


なぜか?


カミソリを使わないのです。

しかも、シャンプーもありません。


これ、日本人向けってやったら、

「ちょっと足りていないんじゃない?」

って騒動になっちゃいますよね。


しかし、

その「足りていない部分」を

「アメリカ式にした」と表現することによって、

「強み」にかえてしまったのです。



アメリカ人はヒゲソリ、

こんな印象を持っているそうです(ニラカナ堂調べ)。 「人に刃を向けられること自体が怖い」

「衛生的でない」

「信用できない」


そう、それをうまく店舗ブランディングに活かしているのです。



「ヒゲソリしませんよー。だってうち、アメリカ式だから―」



日本人客は、

「そっかー。英語表記しかないし、じゃあ、アメリカ式に従うか」


となるのです。


「足りていない」と思っていたことにも「正当な理由」があれば、

たとえそれが後づけであったとしても、

「じゅうぶん足りている」ことになっちゃう<マジック>です。


そうして、

「価格競争」の荒波にもまれずに、

設備費も工数も減らして「オンリーワン」な商売が成り立ってしまうのです。


沖縄で成功しているお店は、

以前ご紹介した「マグロやさん」しかり、

自社の強みと弱みをよく把握している。

そして、その「弱み」を「強み」にかえる知恵を使っています。





頭を使わないと損をする時代なんです。


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