こんにちは。
久しぶりのニラカナ堂です。
あるサイトのリニューアルに関する相談があって、
諸々の条件を飲んでくれるところを探していました。
無条件に飲めっていうのはあまりにも横暴です。
それは仕事をうける人にとっては迷惑以外のなにものでもない。
しかし、
いまは予算をそれほどかけられないが、
「お宝物件」になる可能性非常に「大」なんです。
それには赫々云々のリソースを持っていて発信しきれていない。
あなたの力をお借りできたら、
メディアにも取り上げられそうなほど可能性を秘めたものなんです。
少なくとも私は「プロジェクトX 」の気持ちで臨ませていただいています。
もう、
そういうありったけの思いを伝えさせていただいたうえで、
相場価格を言ってくる業者、
ちょっとだけ安く言ってくる業者、
よし、乗りましょう! と言ってくれる業者、
さまざまあります。
長年おつきあいをさせていただいていたα社さん、
あろうことか相場以上の価格をぶっこんできた。
驚きました。
まあ、いわゆるめんどくさい話には乗りたくないときの
体のいい断り方ですよね。
まあ、ぼくの伝える力も足りなかったのでしょう。
でも、こういうとき、人間って出るなぁ、と思いました。
もう一生つきあわないと決めた。
そして星の数ほど探して(まあそれは大袈裟ですが・笑)、
やっと一社、
東京のβ社さんが「こちとら江戸っ子でぃっ」ってノリで、
予算の範囲内で、より効果的に魅せる方法までお伝えくださり、
ノッてくださった。
「ロマンの共有」と言えばかっこいいけれど、
ぼくがペテン師だっていう場合も考えられるじゃないですか。
それでも、
「ぼくの気持ちはプロジェクトXですっ!!」(瞳キラキラ~)
がやっと通じた。
苦労は買ってでもしろって言うけれど、
ほんとですね。
さんざん人間の醜さや底意地の悪さを目の当たりにし、
やっと心が通じる方と巡りあえたときの喜びは計り知れません。
ずっとβ社さんとおつきあいしていこうって思いましたもん。
めんどくさいと思って断った会社さん、残念ですが先はないと思います。
相場で言ってきた会社さん、ぼくの伝え方が悪かったのかもしれません。
ちょっと安くしてくれた会社さん、
お情けはありがたいんですが、それでもムリなんです!
予算からできる最大限の効果を一緒に考えてくださったβ社さん、
プロですねー!
こういう「こちとら江戸っ子でぃ!」って職人さん(ここはあえて職人と呼ばせていただきますが)、
他にも絶対いい仕事しているはずなんです。
ついでをいうと、
βさんの出した予算は当初本当は高かった。
でもいい仕事してるんです。諦めきれないんです。
で、予算の範囲内で効果的にやりましょうという提案をいただいた。
まるっとした当初の見積もりの1/3まで落としてくださった。
これは一生の思い出です。
その場その場の損得勘定だけで商売をやってはならないと、
逆にβ社さんから教わったと思えるくらいです。
ということで、
締めはロマンにかけてロマン・ロランでと言いたいところだけど、
いいものが思い浮かばなかったので、リルケで。
いつひとりの人間が いつひとりの人間が 今朝ほど 目覚めたことがあったろう 花ばかりか 小川ばかりか 屋根までもが歓喜している その古びてゆく縁でさえ 空の光に明らんで 感覚をもち 風土であり 答えであり 世界である 一切が呼吸(いき)づいて 感謝している おお 夜のもろもろの憂苦よ お前たちがなんと痕跡(あとかた)もなく消え去ったことか むらがる光の群で 夜の闇はできていた 純粋な自己矛盾であるあの闇が
リルケ詩集はkindle版でも出ています。
心を揺さぶられるものがたくさんあるのでこの季節、
詩の世界に触れてみるのもいいかもしれませんね。
Comments